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ケンゴの部屋

ケンゴの部屋

12月31日 山梨採集

宿はよく利用するビジネスホテル。ツインでも安く
新しいので快適だ。朝食が無料なのもいい。
ケンゴが喜んだのはDVD無料貸し出しだった。
借りたのは「エイリアンVSプレデター」
映画館で1度見ているのに、である。
実はオヤジがSF、ホラー、アクション系の映画ファンなので
ケンゴも何時の間にか大好きになっていた^^

そういえばこのホテルは、でき立てホヤホヤで
見つけてとても良かったので採集仲間に勧めた。
今では山梨の宿泊と言えばここになるほど、
採集者御用達である。

DVDを堪能し、翌朝は遅い。
ゆっくりと宿を出て最初のポイントへ。
支度をしていると、1台のライトバンが停まる。
運転席のおばちゃんが話し掛けてきた。
「カブトムシの幼虫なら、○○ゴルフ場の脇に・・・」
と延々とカブトポイントを教えてくれる(^^ゞ
子どもを連れていると、よく話し掛けられるのだ。

やっと話が終わり立ち去ってくれた(笑)

ここは以前大型幼虫を出したところだが、
その後はパッとしない。数本の立ち枯れを
チェックしたが出てきたのはカブトの幼虫だけだった(笑)

2ポイント目に移動する。
オオクワが濃くて広い場所だが、その分、採集者も多い。
ケンゴは車中でゲームに興じているので、
また1人、林に入る。かなり多くの採集者が入っているようで
そこかしこで割り痕が見られる。
1時間ほど探索したころ、樹液でオオクワが採れる場所に着く。
周囲の切り株はかなり削ってある。
そこに1本の立ち枯れが目に入った。以前は生きていたはずだが
枯れてニクウスバが葺いている。叩いた跡があるが
堅くて諦めたようだ。
だが、上部が大きく洞になっているのを見逃さなかった。
こういうケースは洞から中心部にかけて腐朽していく。
いわゆる芯腐れになる。そしてそこにオオクワのメスが
産卵することが多い。
外側が堅いのでたいていの採集者はスルーしてしまう。

洞の下50cmほどの部分にオノを入れると、サクッと柔らかい部分がある。
少しずつ削っていると小さなカミキリの食痕がでてくる。
「だめか?」
それでも構わずやっていると円筒形の食痕がでてきた。
何かのクワガタだが、この時点ではまだ判断できない。
相手が小さいだけに少しずつ割っていきやっと幼虫が現れた。
小さな2令だ。スプーンで取り出して頭を見る。
紛れもないオオクワの2令幼虫だった。
やはり上の洞の中にメスが入り込み、産卵している。

ということはまだまだ入っている可能性が高い。
それは洞の中に入ると、じっくりと産卵に集中できるからである。
木の外側から産卵坑道を掘ると、日中は天敵の啄木鳥などに
襲われる確率が高くなり、産卵する数が制限されてしまう。

爆採れの予感がするので、ケンゴを呼びにいく。
脚立をかけてケンゴが割っていくと
いきなり「幼虫でた!」と声がする。
見てみるとなんとオオクワカタの3令幼虫だ。
ということは複数年にわたり産卵しているようだ。

削るに従い、食痕が走る。
初令幼虫も出てくるので、おのずと慎重にならざるを得ない。
ケンゴと変わりばんこに割り出すが、
たいへんな時間がかかってしまう。
この木で9頭ゲットして終了。

もう夕方近いので気になるポイントに移動する。
材をチェックしていると2人組の採集者に会った。
このブログを見てくれてるという。
ケンゴのこともよく知っていた(当たり前か、笑)
なぜか記念写真を求められ応じる。

ここでどっぷりと日が落ちて、2日目が終わった。

結果は
3令1頭
2令5頭
初令3頭

計9頭だった。

ちなみに潰した数は入れていない(笑)


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